【林業プロ用チェーンソー】35〜50ccクラスの重量比較まとめ、2021年版

林業マンにとってチェーンソーは一日中持って仕事する道具ですから、軽ければ軽い方が良いです。

時には肩に担いで1時間もかけて現場に向かう事もあります。

プロとしては同じ性能なら100gでも軽いチェーンソーが欲しくなるというものです。

 

今回は林業プロ用のチェーンソーで、恐らく一番使用頻度が高いと思われる35〜50ccクラスの重量を比較しました。

とは言え、一番軽いのがナンバーワンな訳ではありません。

いくら軽くても仕事に要求されるパワーが十分でなければ意味がないので、パワー≒排気量として仮定し、各モデルを比較しています。

 

林業プロ用チェーンソーの重量比較

各社のチェーンソー重量を以下にまとめました。

メーカー名 モデル名 排気量[cc] 乾燥質量[kg] ガイドバー長さ[インチ]
ゼノア GZ3950EZ(39cc) 39.1 4.4 14″,16″
GZ4350EZ(43cc) 43.1 4.5 16″,18″
G5201P(49cc) 49.3 5 18″,20″
STIHL MS201C-M(35cc) 35.2 4 14″,16″
MS241C-M(43cc) 42.6 4.5 16″,18″
MS261C-M(50cc) 50.2 4.9 18″,20″
ハスクバーナ 543XP(43cc) 43.1 4.5 15″,18″
550XP MarkII(50cc) 50.1 5.3 18″,19″,20″
新ダイワ E2038(38cc) 38.4 4.5 14″,16″
E3043(43cc) 42.9 4.3 16″,18″
E1145(45cc) 44.6 4.7 16″,18″
E2050(50cc) 50.2 4.8 18″,19″,20″

※1インチ≒2.54cm(参考:16″ ≒ 40cm、20″ ≒ 50cm)

 

この表をグラフにまとめたのがこちらです。

山林プロ用チェーンソーの排気量と重量比較

プロットに使っているシンボルと色は、メーカーで統一しています。

右上の凡例を参考にしてください。

 

 

これだけだとちょっと分かりづらいので、排気量が近い機種をカテゴリ分けしてみました。

山林プロ用チェーンソーの排気量と重量比較

39cc前後を39クラス、43cc前後を43クラス、50cc前後を50クラスとしています。

 

 

ここにエイヤッと排気量ごとに平均的と思われる所に線を引いてみました。

グレーの線に重なっているのは、排気量に応じた平均的と思われるモデル。

グレーの線より下に位置しているのが軽量なモデル。

上に位置しているのは反対に重いモデルです。

 

比較して分かった、軽さに秀でたモデル

今回の比較で気になったのは、以下の2モデルです。

山林プロ用チェーンソーの排気量と重量比較

 

①新ダイワ E3043SP

43クラス中、飛び抜けて軽いです。

一つ下の39クラスよりも軽くて、一体どうして?と思ってしまいます。

新ダイワE3043SP

出典:sindaiwa E2043SP/400TTX https://www.yamabiko-corp.co.jp/shindaiwa/products/category/detail/id=10162

 

 

実は先日、近所の機械屋さんでこの新ダイワE3043SPのデモ機を触らして貰いました。

私が普段使っているのは、ゼノアのGZ3950EZ(39cc)なのですが、実際それよりも軽く感じられました。

また、スターターがとても軽く引けるのと、音が静かで振動も少ないのが気に入りました。

 

ただ、機械屋さん曰く、同じ43クラスのSTIHL MS241-CM(43cc)と比べると実際のパワーが足りないとの事。

STIHL MS241-CMであれば18インチバーでも問題ないが、新ダイワE3043SPだと18インチバーはパワー不足になってしまうので、16インチバーを勧めているとの事でした。

 

軽さ、静かさ、振動の少なさは間違いないです。

16インチバーで事足りる仕事であれば、とても良いモデルです。

 

②STIHL MS201C-M

プロ向けチェーンソーの中ではダントツに軽い4kgです。

STIHL MS201C-M

出典:STIHL MS 201 C-M https://www.stihl.co.jp/STIHL-製品カタログ/チェンソー-高枝カッター/山林向けエンジンチェンソー/243584-1582/MS-201-C-M.aspx

 

いつも使っているチェーンソーが4.5kgだとしたら、500gの差で、だいたい1割程軽くなる計算です。

ちょっとの違いに思えるかもしれませんが、500gとは500mlのペットボトルと同じ重さ。

一日中チェーンソーを振り回す事を思うと、この違いは大きいです。

 

設定されている推奨のバーが14インチ(約35cm)なので、枝払いや小径木の間伐に向いてると思います。

仕事にぴったりハマると、とても楽できるチェーンソーかと思います。

 

 

 

 

この2モデルに関しては、使いたくてうずうずしているので、近い将来きっと手に入れると思います。

その時は実際の使用感をレビューしますね。

 

比較に際しての注意点

今回比較したのは、メーカーで言うと、ゼノアSTIHLハスクバーナ新ダイワの4社です。

共立は新ダイワと外観違いのみで本質的に同じモデルなのでここでは掲載していません。

 

各モデル中、最軽量のモデルを掲載しています。

 

林業プロフェッショナル用とされているモデルのみの比較です。

ホビーユーザー向けや、農家用のチェーンソーは耐久性や性能が異なるので比較していません。

 

2021年7月現在のメーカーサイトからの情報をまとめました。

 

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