【林業・転職】向いてる人/向いてない人〜実際に就職して思う事実〜

「都会で忙しく仕事するのに疲れた」
「自然が好きだし林業が気になる」
「農業か林業かで迷ってる」
「林業をやりたいけど、自分に向いてるかわからない」

今回は私が実際に林業に転職してみて、この業界に向いてる人向いてない人を私なりに考えてみました。

 

私は異業種(自動車開発のエンジニア)で約18年働き、一念発起して林業へ転職しました。

 

現在(2021年7月)、森林組合に勤務して半年ちょっと。

まだまだひよっこで修行中の身ですが、転職活動期間に1年をかけて技術習得したり、業界研究してきたので、実際は業界を知って1年半くらいでしょうか。

林業界の友知人、師匠はそれなりに多く出来ました。

 

今回はその出会いやこれまでの経験から、林業に向いてる人はどんな人か、どんな人が素質ありなのか考えてみました。

 

 

早速ですが、林業に向いている人のはこんな人だと思います。

  • 自然が好き
  • 体を動かすのが好き
  • 体力に自信がある
  • 都会の喧騒にうんざりした人
  • 田舎暮らしがしたい人
  • 手に職を付け、技術をコツコツ身に付けたい人
  • 複雑な組織や人間関係苦手な人
  • 道具オタク

この中から2つ3つ当てはまれば、素質有りかと思います。

 

 

逆に林業に向いてない人はこんな人。

  • 体力に自信がない
  • 虫が苦手
  • 自然が苦手
  • 都会で暮らしたい

こちらは1つでも当てはまると厳しいです。

 

 

林業に向いていそうで興味がある、転職を考えている方向けに具体的な求人の探し方を書きましたので、こちらもどうぞ↓

【保存版】林業会社、森林組合の求人の探し方一覧【転職希望者向け】
林業に転職したいと思ったものの、どうやって求人を探したら良いかわからない人向けに 、林業求人の探し方をまとめました。方法8つ。気軽にできておすすめなのは転職サイトへの登録とハローワークの求人検索です。就職率が高いのは林業体験イベントや、林業就業支援講習です。

 

 

それでは1つづつ説明して行きましょう。

 

林業に向いてる人

自然が好き

林業は木を育て、伐って売るのが仕事です。

育てている木はスギやヒノキ、アカマツ、カラマツなどの針葉樹。

このような針葉樹林があるのは山や森など、自然豊かな環境であることが殆どです。

仕事をする場所はもちろん山の中。

一般の車が入れないような林道を進んだ更に先にある事が多いです。

森の中は草木の香りが漂い、鳥のさえずりがシャワーのように降り注ぎます。

野草のかわいい花を見つける事も出来ます。

時にはシカやイタチ、ムササビが現れたりします。

 

このような豊かな環境の中で木を育てるのが林業です。

自然が好きな方は間違いなく林業に向いてるかと思います。

 

体を動かすのが好き

林業の現場仕事は基本、肉体労働です。

5kgもあるチェンソーを一日中振り回したり、炎天下の中、刈り払い機で草刈りしたりと、汗を沢山かく仕事です。

 

オフィスに閉じこもっているよりも、体を動かすのが好き。

汗や木くず汚れるのは気ならない。

そんな方に林業は向いているかと思います。

 

体力に自信がある

現場に到着するまでチェーンソーや燃料、お弁当、飲み物など軽く10kgを超える重い荷物を背負って山を登っていく必要があります。

木を伐り倒す時は、クサビをハンマーで打ち込んだり、ロープで木を引っ張ったり、力を必要とする場面が多いです。

山の中で切った丸太を少しだけ移動させるのは、重機を使わずにトビという手道具を使って人力でやるのですが、これは全身の力を使います。

また、基本的に斜面での仕事なので、少し歩くだけでも息が上がりますし、立っているだけでも足腰が疲れます。

 

学生時代に運動部に所属していたり、現在肉体労働をしていて体力に自身があって体を使って稼ぎたいという方に林業は向いているかと思います。

 

都会の喧騒にうんざりした人

都会の人混みや満員電車に乗るのに耐えられない。

一日中エアコンの効いたオフィスに閉じこもっているのが嫌。

夜も明るい都会に住むのが嫌。

 

林業は基本、自然豊かな田舎での仕事です。

都会の喧騒にうんざりした人の選択肢の1つになると思います。

 

田舎暮らしがしたい人

林業は基本、自然豊かな土地での仕事です。

森林組合や林業会社があるのもそのような田舎のような場所が多いです。

 

東北、中部、四国地方などで林業が盛んな県には、移住制度を設けている県も多くあります。

林業で就職、移住して来た人に支度金が出たり、一定期間無料で家を貸し出してくれるたりします。

 

今住んでる都会から田舎に引っ越したいと考えている人、林業は1つの選択肢になると思います。

 

手に職を付け、技術をコツコツ身に付けたい人

林業は職人の仕事です。

チェーンソーの資格があれば誰でも出来るものではありません。

伐る木は樹齢10年の細いヒノキから100年を超える巨大なスギまで様々。

木には個性があって2つとして同じものはありません。

このような木を上手く早く安全に伐り倒すには、高度な技術と経験が必要になります。

 

上司の指導や研修、業務経験を通じて技術をコツコツ身に付け、職人として一人前になりたい人、林業は1つの選択肢になると思います。

 

複雑な組織や人間関係苦手な人

大企業で働いているが小さな歯車でいるのが嫌だ。
社内の人間関係が面倒。
関係会社と取引が苦手。

そんな人に林業は1つの選択肢になると思います。

 

森林組合や林業会社の多くは小さい組織です。

従業員数10名前後の所が殆どです。

人間関係が無いと言えば嘘になりますが、仕事で関わりがあるのは勝手知ったる仲間ばかりです。

対人関係でストレスになることはとても少ないと思います。

 

道具オタク

これはちょっと変化球的な素質ですが、外れて無いと思います。

林業では様々な道具を使います。

チェーンソーや刈払機など、エンジンを積んだ機械もありますし、ナタやノコギリ、ハンマー、クサビなど単純な道具もあります。

どの道具をとっても選択肢が多く、色々なメーカーから様々な仕様の物が出回っています。

 

例えば、STHIL社の山林向けチェーンソーは16種類のラインナップがあります。

この中から自分の仕事に合うチェーンソーはどれだろうと、選ぶのが好きで仕方ないのが「道具オタク」です。

 

私が転職活動中にある林業会社に見学に行った時、社長さんに所有している沢山の重機やチェーンソーの数々をドヤ顔で自慢されたことがあります。

ウチはこの重機、リースじゃなくて全部買ったんだぞ。
この90ccチェーンソー、デカイだろー。

と。

 

この社長さんじゃなくても、道具にこだわりを持っている職人さんは多くいるもんです。

 

道具をこだわりの視点で選び、集めるのが好きな「道具オタク」の人には意外と林業が向いてるかもしれません。

 

林業に向いてない人

体力に自信がない

歩くのが苦手で、20分以上歩いたことが無い。
坂が嫌いで、階段は絶対登りたくない。
重いものを持ち上げるのがしんどい。

 

林業で必要な体力は、実際に仕事をしながら付けていくものかと思います。

でも、普段から全く運動してなくて、ベースの体力がない人に林業は厳しいですね。

 

虫が苦手

虫キモイ。
虫無理。
絶対無理。

山は虫が沢山出ます。

特に春から夏にかけては虫だらけです。

 

蝶々だったら可愛いものですが、蛾やクモ、毛虫、ムカデなど一般には不快に思われている虫から、見たこと無いような虫もそこかしこにいます。

そして人に有害なマダニ、ヤマビル、スズメバチなどの危険生物もいます。

 

そんな虫が苦手で見るのも嫌という人に林業は厳しいかと思います。

 

自然が苦手

虫はおろか、そもそも自然が嫌。
舗装された綺麗な道じゃないと歩きたくない。
草木の香りは好きじゃない。

 

こういう人に林業は厳しいかと思います。

自然の中でやるのが林業ですので。

 

都会で暮らしたい

便利な都会で暮らしたい。
お洒落なカフェやレストランが多い街に済みたい。
徒歩3分以内にコンビニが無いと嫌。 

この希望は結構厳しいです。

林業をやるなら、田舎暮らしが絶対とまでは言わなくとも、少なくとも郊外に住む必要があります。

森林組合や林業会社があるのが大抵そういう所で、都会にはほぼ無いからです。

(都会に山や森は無いですからね。)

 

東京23区に住み、森林組合や林業会社がある奥多摩や奥秩父まで通う、という選択肢はあるのかも知れませんが、通勤時間がとっても長くなると思います。

長時間通勤だと必然的に睡眠時間を削ることになります。

体力仕事の林業で寝不足は事故の元。

絶対お勧めしません。

 

まとめ

今回は私が実際に林業に転職してみて、この業界に向いてる人、向いてない人を私なりに考えてみました。

 

林業に向いていそうで興味がある、転職を考えている方向けに具体的な求人の探し方を書きましたので、こちらもどうぞ↓

【保存版】林業会社、森林組合の求人の探し方一覧【転職希望者向け】
林業に転職したいと思ったものの、どうやって求人を探したら良いかわからない人向けに 、林業求人の探し方をまとめました。方法8つ。気軽にできておすすめなのは転職サイトへの登録とハローワークの求人検索です。就職率が高いのは林業体験イベントや、林業就業支援講習です。

コメント