初心者だし、まずはコンビニに売ってるやつでいいよね?
コンビニに売ってる透明のビニールカッパでは、はっきり言って役不足です。
理由はいくつかありますが、大まかに言うと3つです。
・防水性が低い(スナップボタンや、襟周り/裾周りの密閉性が低い)
・透湿性が無い(ビニール素材は汗で蒸れ蒸れ)
・動きづらい(動き回るように設計されていない)
山の天気は変わりやすいですし、山で雨に濡れてしまうと最悪命の危険があります。
晴れていてもしっかりしたレインウェアを、必ず持っていきましょう。
私は登山を始めて12年が経ちました。
低山ハイクから、テント背負って北アルプスでのソロ縦走まで様々な登山をやり、富士山を麓の富士山駅から13時間かけて登頂したした経験もあります。
今回はそんな私が、登山用レインウェアの必要性を説明します。
結論:レインウェアは絶対必要です!
山にレインウェアを持っていかないと、最悪死にます。
厳しいようですが本当です。山で雨に打たれ、風にさらされると、あっという間に低体温症に陥ります。
真夏でも雷雨にやられて遭難 →残念ながら死亡。という事例は過去に沢山あります。
山の雨は傘では防げない
山の雨は傘では防げません。
まず、山は不安定で滑りやすい斜面を歩くので、傘をさして片手で歩くのは危険です。両手を空ける意味でも傘は使えません。
そして、山での雨は上からだけで無く、横からも容赦なく降りそそぎます。風向きによっては斜め下からも吹き付けてきます。
傘で守れるのはせいぜい頭だけです。傘だけではびしょ濡れ間違いなしですし、転倒の危険も高まります。
防風、保温効果もある
レインウェアは雨の時に着るだけではありません。風を防ぐ事が出来て、保温効果もあります。
山では、雨が降ってない時でもレインウェアを普通に着用します。カラフルなジャケットを身にまとった登山者を見たことがあると思います。
あれ、多くの場合はレインウェアを着ているんですよ。
透湿効果が無いと、自分の汗でびしょ濡れ
コンビニ売っているビニールカッパの素材は、水を通しませんが、蒸気も通しません。
ここで言う蒸気とは、気化した汗の事です。
登山をしているとどうしても汗をかきます。流れ出た汗は蒸気になって放出されていくのですが、ビニール素材だとこの蒸気がカッパの中から逃げて行かず、カッパの中が蒸れ蒸れになってしまいます。
そうすると、自分の汗でびしょ濡れになってしまうのです。
せっかくカッパで雨を防いでいるのに、自分の汗で濡れてしまっては意味がありません。
という事で、登山用のレインウェアには、防水性能に加えて、蒸気を通す「透湿性能」が必須なのです。
まとめ
今回は、登山に必須なレインウェアの必要性を解説しました。
ちょっと脅し気味な結論でしたが、山を甘く見ると大変危険な目に合います。
読者の皆さまには、しっかりと「防水透湿性能」を持ったレインウェアを準備して、登山を安全に楽しんで欲しいです。
こちらの記事でおすすめレインウェアについて書きましたので、是非読んで下さい。
コメント
レインウエアについて、とても分かり易く、丁寧な説明でした。
もう登山はしていませんが、昔用意したのは、ハミングバードのゴアテックでした。
その後、スポーツ用品販売店で、女性用には、薄手のレインウェアを推奨しているようでしたが(利便性)、どうなのでしょうか?
本格登山を考えていない、中程度の登山を考えている人もいると思いますので。
西田さん、コメントありがとうございます。
今使ってるものの先代に、アークテリクスのアルファSLという割と薄手のレインウェア(GORE-TEX)を使っていました。軽くてゴワゴワ感が少ないので、気軽に着るにはおすすめかと思います。一方で、薄い素材だからか透湿性が少しもの足りなく、雨の日に着ていると蒸れが少し気になりました。あと、シールテープが4年位で剥がれてきたりして、耐久性も物足りない印象です。薄手のレインウェアは着心地は良いですが、性能はやや劣る感じですね。